i am Saturday

こんにちは、わたしは土曜日。どうぞよろしく。

コトラーのマーケティング3.0

読み終えた本の感想を滞納しています。笑

記事を書くのって、えいやっと気持ちを起こさないと書けないものですね。。。

 

ということで、書いていきます。

やっぱりマーケティングの基礎はコトラーだよね、と読み始めました。

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則

 

 

 

昔、コトラー・ケラーのマーケティングマネジメント

コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 基本編 第3版

を読んでいたのですが、

製品が強い時代を通り過ぎ、ソーシャルメディアが牽引する今、

マーケティングはどうなっていくのだろうと思い購入。

正直に言ってしまえば、既に学んでいた内容だったので目新しくは感じませんでした。

あと、どちらかと言えば企業の上に立っていく方が読むべき本だと思います。

 

まず、前提としてマーケティングは時代の流れとともに動いています。

昔、工業化時代。作れば製品が売れる時代。これがマーケティング1.0。

全てが目新しいので、企業はそれほど売り込むことに悩まなくても良かった時代です。

作れば売れますし、売れなくても価格帯を抑えれば売れました。

 

それが、時は進み情報化時代。マーケティング2.0。

消費者はインターネットを駆使して情報を集めることができるようになりました。ここで、製品の比較が行われるようになり、消費者主導の流れができます。企業は消費者を満足させるための製品を考えるようになりました。

 

そうして、現在のマーケティング3.0である価値主導の時代へと突入しています。

消費者はただ製品の性能を見るだけでなく、その奥にある企業のミッションやビジョンといった価値を重視するようになりました。

機能的、感情的な充足だけでなく、製品を通して精神的な満足をも求めるようになったということです。

 

マーケティング3.0を迎え、個人や集団が容易につながることができるようになり、消費者はニュースや考え、娯楽を消費するだけでなく、創造もするようになります。

PCやスマートフォン、インターネット、オープンソースが消費者から生産消費者に変わることを可能にしたのです。中でも、ソーシャル・メディアは大きな変化を与えています。

 

まず、ブログ、TwitterYouTubeFacebookなどの表現型ソーシャル・メディアは、

消費者が他の消費者へ与える影響力を絶大なものにした。

これらの発達により、広告も効かなくなってきました。

企業の謳い文句なんかより、消費者本人のレビューや口コミの方がよほど信頼できるからです。

 

マーケティングでよく言われるAIDMAモデルというものがあります。

これは消費者の購買行動の段階を指したものなのですが、

A : attention (製品をみつける)

I : interest(興味をもつ)

D : desire(欲しいとおもう)

M : motive(動機をみつける)

A : acction(購買に至る)

ソーシャル・メディアが台頭してきたことにより、これらの購買プロセスにも変化が起こりました。諸説あるのですが、代表的なものでいうとAISASモデルではないでしょうか。

A : attention(製品をみつける)

I : interest(興味をもつ)

S : search(検索する)

A : action(購買する)

S : share(共有する)

といった、ソーシャル・メディアを中心とした購買プロセスへと変化しているのです。

 

こういった表現型ソーシャル・メディアの発達から、企業と消費者のコミュニケーションを円滑にするために、企業のアカウントもたくさん出てきましたね。

より企業を身近に感じることで、価値理解にもつながるのがマーケティング3.0です。

 

もう一つ、台頭してきたソーシャル・メディアとして、恊働型ソーシャル・メディアというものが挙げられています。いわゆるオープンソースの活動で利用されるものです。

Wikipediaなどが例に出されています。

情報を手に入れた消費者はただの消費者ではありません。

企業といかに恊働させるかがマーケティングの鍵となっているのです。

自社ブランドへのフィードバックを消費者から得て取り込むことにより、参加を促しコミュニケーションをとることが重要になってきます。

 

また先ほど、SNSの企業アカウントが増えてきていると述べましたが、これはブランドのキャラクター構築でもあるのです。

ブランドを表現するものとして、企業ロゴや掲げるビジョンなどがあると思います。

これらが、消費者のイメージと異なってしまうと信用をなくしてしまうのです。

しかも、SNSの発達によりその落ちるはやさは驚くべきもので、掲げるビジョンにそぐわないサービスや製品や企業活動はすぐにばれてしまいます。

価値に重点を置く消費者たちは、自分たちの購入する製品などの企業活動を通して精神的な充足感を求めているのです。そのため、自分たちが購入するに値しないと感じれば、ブランドのコンセプトがぐらついていると感じれば、すぐさまネットで自身の意見を発信するでしょう。

 

企業の価値を消費者に理解させ、コミュニケーションを円滑に進めることができるよう、まずは消費者のマインドを理解しようと企業が歩み寄ること、そして消費者の意見を上手く汲み取り、消費者のもつ企業イメージを崩さず(良い意味で裏切るのは良いと思いますが)にマーケティング活動を行うことが重要だということです。

 

 

軽くソーシャルメディアとマーケティングのつながりの部分だけまとめてみました。

他にも、社内や株主に対するマーケティングのあり方や、社会問題に対する取り組みといった内容も書かれていますが、ここでは割愛させてもらいます。

 

 

情報を手に入れることで、消費者が市場において強力な存在となっています。

その消費者をいかに企業活動に楽しく参加させるかが、いまのマーケティングで大切になってくるということですね。

価値ってすごく曖昧なものだとは思いますが、消費者がその価値をどう受け入れ、どう扱っていくのかを企業側は十分に考えなければいけないと感じました。

 

では