売れるもマーケ 当たるもマーケ
先月読んだ本の感想。。。
こちらを読みました。
コトラーのマーケティング本に比べると遥かに読み進めやすい本でした。笑
題の通り、22の法則が書かれています。
全てにおいてここで書くことは大変なので、いくつかピックアップします。
「ただ一個の言葉、ないしは、コンセプトに焦点を絞り込むということ」
マーケティングにおいて、顧客の心に残るというのは最大の課題でありますが、
この課題を解決するにあたって一番簡単であり、また難しいのは、
一番手であることです。
新たなカテゴリー、新たな製品、サービスを生み出すこと。
それこそが、そのモノのクオリティがどうであれ顧客の心の中に残るまず一つ目の法則ですね。
しかし、そんな簡単に市場をリードすることもできません。
そうしたとき、消費者の心に言葉やコンセプトを植え付けるということが大事になります。
簡潔で利点を絞り込んだ言葉は届きやすいです。(が、今日様々なサービスやモノ、情報がありふれており、これすら難しくなってきているとも感じる)
「梯子の上段にいるその会社の強みはどこか、どうすればその強みを弱みに転じさせることができるのか」
これは面白いと思いました。相手の強みに対して何か別のものを、と普通は考えてしまうと思うのですが、強みを弱みに転じさせるもの、と考えるとまたアイデアが変わってくるのではと思います。
またその際には 非常であること とも書かれています。
要するに競合に対して、弱点を攻撃するアプローチであるべきだということです。
一方で、こうしたネガティブキャンペーンが事実に基づくものでないと意味はありません。海外ではよく見られますよね。
「〇〇社のものは△△だが、我が社のものは□□だ」
のようなものですね、性能であったり生産地であったり、競合を蹴落とすためのエッセンスを加えた広告キャンペーンはネガティブキャンペーンと呼ばれています。
自社が梯子の上に登り詰めるためには、臆病であってはいけない。
対立するのは尖っていろ、ということですかね。
また、モノや情報が溢れだしている近年に当てはまるのではないかと思ったのは、
「生産ライン拡張の法則」です。
便利になった世の中、消費者のための様々な製品やサービスが溢れています。
コンビニもスーパーもどこも24時間。かゆいところまで手の届く便利グッズ。
挙げればきりがないでしょう。
「すべての人の、すべての要望に応えようとすれば、結局は何らかの問題にぶつからざるをえない。『あらゆるところで弱みをさらすよりは、どこか特定のところで強みを発揮したい』」
と書かれていますが、難しいところですね。
便利になっていくにつれ、「そこまでしなくていいだろう」とも感じるし、一方で「あって良かった」と感じるものもありますし。
一概には生産ラインを絞れとは言えないですが、企業の軸に沿ったモノづくりができていないのなら、その製品は終わらせるべきだとは思います。
悪い意味で、消費者が「どうしたんだ」と思ってしまうようなモノはつくっちゃだめですね。後の企業存続に響いてくる可能性も大きいでしょうし。
なんでもかんでも手に入る今の社会で、便利であると同時に、誰かがどこかで苦労していることも間違いないですし、きれいごとを言うつもりもありませんが、世知辛いなあとも思います。だんだんマーケティングも難しくなっていきますね、本当に。
この書も、1994年に書かれたものですし、読んでいてやはり基本的なことが書かれているものの、今の市場にはそぐわない点があることも事実だと思います。
やはり、アメリカで提唱されているものが多いですし、これを日本に当てはめるのも何か違う気もするなあと感じることもあります。
ので、もう少し日本に焦点の当てられたマーケティングも勉強したいと思いました。
と、同時にしっかりグローバルな視点でもみれるようにしたいですね。
うーん、奥が深いです。
では。